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動物・環境ニュース

2019/10/02
絶滅の危機に瀕しているクロオウムのなかま オーストラリア パース
オーストラリア在住のボランティアさんより情報提供をいただきましたのでご紹介します。
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●絶滅の危機に瀕しているクロオウムのなかまは、パースで避難場所を探しています。

 絶滅危惧種の鳥たちが森から街へと移動するにつれて、パース郊外は、自然保護を訴える人々が、鳥たちのねぐらを守る戦いのための戦地となりつつあります。

 研究者によると、鳥たちは今、センダン(cape lilac tree)のような外来植物を食糧源として利用することを学んだために、南西部の森林やパースヒルから都市エリアへとその行動範囲を広げていると述べています。

 クロオウムのなかまで、パース周辺でも見られるニシオジロクロオウムと南西部の森林で見られるボーダンクロオウムは、国際保護連盟(IUCN)によって絶滅危惧種(EN)にランクされ、生息地の喪失、巣穴の不足、他の鳥や蜂との巣穴の奪い合いによって減り続けています。

 オウムを10年以上研究しているマードック大学准教授のKris Warrenさんによれば、「例えばボーダンクロオウムは、10,000から15,000羽が生息していると推定されるが、現実はおそらくそれより少ないでしょう」と述べ、クロオウムのなかまの生息範囲は増加している一方で、その数は減少し続け、いくつかの種は絶滅危惧種としてリストに残されたままなのです。

 現在、クロオウムのなかまがパースを住みかとしていることもあり、研究者と自然保護グループは、開発業者と対立しながら絶滅しつつある種を保護することは重要だと述べています。

 声を揚げたのはゴスネル市のグレーターブリクストンストリート湿地帯で、パースの最も重要なクロオウムたちのねぐらを「産業の発展によって差し迫る脅威」から守るために集結したコミュニティーグループと科学者です。

 集会議長のRegina Drummondさんは、保存審議会の西オーストラリア州の担当者のPiers Verstegenさんが「地元のコミュニティーが野生動物を保護するために開発業者と政府に責任を負わせている別の状況」と言った件について、90匹の幼鳥を含む330匹のクロオウムのなかまが脅威にさらされていると述べました。

 開発業者のLinc Property Groupは、ねどことなる木を守るだろうと述べ、クロオウムのなかまのコロニーを広げるために、植林することを計画しました。

●交通事故や違法な射撃によるオウムの死

 パース動物園の獣医師Simone Vitaliさんは、近年、”都市エリアでより多く見られる”怪我をしたクロオウムの急増に伴い、動物園では年間約300羽のクロオウムを治療していると述べました。
その中に、車とぶつかり翼の骨を折ったオウムがいます。この一羽には“ハンサム”というニックネームがつけられました。“ハンサム”は完全に回復して野生に戻されることが期待されています。

 Vitaliさんは「交通事故はパース周辺でオウムたちが怪我をする主な原因です。なぜなら、側道の水たまりに集まって水を飲む傾向があるのですが、車が近づいたときに逃げ遅れて事故に遭うのです。」と述べました。

 西オーストラリア博物館は、鳥たちは山火事、気候変動、そして害鳥扱いされ違法な射撃による射殺、業事業による脅威にも直面していると述べました。

 マードック大学准教授のKris Warrenさんは、「私たちの象徴的、カリスマ的な生物が生息し、もしそれらを保護できないなら、何を保護できるのでしょうか。」と述べました。

情報提供:オーストラリア在住ボランティア 国府田 愛
執  筆:JWCスタッフ



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