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動物・環境ニュース

2019/07/30
日本に存在した狼 〜鷲家口の最後のニホンオオカミ〜
現場に行ってみましたシリーズ #1
日本に存在した狼
〜鷲家口の最後のニホンオオカミ〜

 今月から、日本国内の野生動物に関するニュースや新聞記事で取り上げられた現場を訪れる「現場に行ってみましたシリーズ」を不定期にお届けいたします。第一回目は、すでに絶滅してしまったニホンオオカミのニュースを見つけたので、最後のニホンオオカミが捕らえられたといわれる現場に行ってきた模様を交えてお伝えします。
 5月29日のニュースに、奈良県吉野郡大淀町のヘ育委員会が所蔵しているニホンオオカミの頭骨が本物だったという記事が掲載されました。ミトコンドリアDNAを解析したところ、ニホンオオカミのものに間違いないという結果になったとのことです。詳しい内容はぜひ記事を検索してみてください。
 ニホンオオカミとは、1900年ごろには、日本に多数生息していたオオカミで、シカやイノシシなどを襲っていた日本の野生動物の頂点に君臨していました。しかし、江戸時代になると家畜を襲ったり、狂犬病を伝播させるという理由から、多くが殺され、明治維新後には、すでに著しく減少していました。1905年、奈良県鷲家口で捕らえられた若いおすが死んだのを最後に絶滅してしまいました。
 今回はその最後のニホンオオカミが捕獲された奈良県東吉野村鷲家口(現在の小川)に行ってきました。ここにニホンオオカミの等身大のブロンズ像が建てられています。かつてはこの地をニホンオオカミが群れをなして往き交い、獲物を追っていたのでしょう。きっと、高見川にも降りて、水辺にやってきたシカを襲っていたのかもしれません。
 日本の本州・四国・九州に生息していましたが、実際には何頭が存在していたのかは不明です。ほかの地域でのニホンオオカミの絶滅の要因としては、狩猟圧と生息環境の減少も含まれますが、東吉野村ほどの自然環境豊かな場所でも絶滅が起こってしまうということは、我々人類は、相当肝に命じて、自然に接していかなくてはならないと思います。
 「現場に行ってみました#1」については、会員向け活動報告書(JWC通信)で詳しく掲載しております。

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