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動物・環境ニュース

2019/04/02
世界で最も有名なサイを忘れない…Helping Rhinos
イギリス在住のボランティアさんよりニュースが届きましたのでご紹介します。
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We celebrate and remember the most famous Rhino in the world. Helping Rhinos Sudan

去年3月18日に世界で最後のキタシロサイのオス”スーダン”が亡くなった。
彼の死は、一連の加齢による健康悪化による安楽死を強いられた結果であったが、45歳まで生きられるサイは多くはない。
スーダンは、最後のオスのサイとして、人間のこの上もない無慈悲と欲望が絡み合った環境の中で並外れた生活を過ごし、彼の伝説を築き上げたといえる。
彼は、私たちの中で普遍的に生きているだろう。

現在、スーダンに娘のNajin と孫娘のFatuが、最後の2頭のキタシロサイとしてこの世界で生存している。オスはもう存在しない。キタシロサイは、機能的に絶滅しているといえる。
しかしながら、科学者と環境保護者たちは諦めなていない。そして、私達は、キタシロサイの種の保存のために、彼らの研究努力と無限の楽観視に感謝している。何故なら、今、その希望が現実になり得るから。

新たな展開として、2018年7月にドブルクララブ動物園(チェコ)、ライプニッツ保護動物および野生動物研究所(ドイツ)そして、アバンティバイオテクノロジー社(イタリア)の共同研究によって、近縁種ミナミシロサイの卵子と凍結保存されていたキタシロサイの精子融合によって、生存可能な胚を作り上げた。
研究者たちは、現在、代理母として考えられる近縁種ミナミシロサイ雌に胚移植を検討中である。サイに関してはいまだかつて試みていない。

次の重要なステップは、2頭の生存しているキタシロサイ雌から卵子を収集することである。

最終的には、キタシロサイ雌からの卵子を使って体外受精を試み、種を存続させたい。微かな望みはある。
一方で、スーダンは私たちの記憶の中で生きている。この偉大な最後のキタシロサイの雄として生まれてきたスーダンの存在は、私達にできる限りの術をするように駆り立てる。言い換えれば、サイに関わらず他の絶滅危機に瀕している種のためにより安心できる世界を創り上げることが私たちに課せられている。
スーダンがいつしか誇りに思うことであろう伝説という言葉を。


イギリス在住翻訳ボランティア 折原美子



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