ジャパンワイルドライフセンター|JWC official web site

NPO法人ジャパンワイルドライフセンター(JWC)は野生動物の保護を目的として設立された野生動物保護団体です。

ホーム> 動物・環境ニュース

動物・環境ニュース

2018/11/13
テーマパークへ輸出するために牢獄に繋がれたクジラたち
イギリス在住のボランティアさんよりニュースが届きましたのでご紹介します。
*******************************************

Whales held in "jail" for export to theme parks. The TIMES

 中国のテーマパークに不法にクジラを売買することで多大な利益を得ようとするロシアの企業を非難する中、100頭以上のクジラが、ロシア太平洋海岸沿いで小さな囲いに詰め込まれて飼われています。

 環境保護の運動家たちは、11頭のシャチ と90頭のベルーガが、ナホトカ海岸沿いの”クジラの牢獄”と言われるほどの狭いスペースの中で飼われ、そのうちの何頭かのクジラは、7月から今もなおその囲いの中で飼われていると述べています。

 You Tubeのビデオでは、クレーンで持ち上げあられたクジラが大きな容器に入れられるところが映し出され、運動家たちは、クジラはこれから中国に送られるところであると述べていました。また、クジラのサイズと年齢によりますが、1頭のクジラは約1億5000万円で売買されるそうです。

 ロシアの環境保護の関係者たちは、そのクジラたちが非合法的に捕獲されたか否かを調査中であり、クジラの状況を追求把握している所であると言っています。1982年に商業捕鯨モラトリアムが採決され、教育と学術研究目的のみ、クジラの捕鯨が可能であるとされています。

 しかしながら、この7月にロシアの企業は、教育目的という理由で捕鯨の許可を得たものの、7頭のシャチは不法に売買されたと報告されています。 
 グリーンピースは、少なくとも15頭のクジラが、2012年から2016年の期間に、中国の海洋水族館に売買され、企業の中には、貸出しという名目でそのモラトリアムをすり抜けて売買していると主張しています。

 グリーンピースに協力していますロシアの調査担当のOganes Targulyan氏は、この速さで続くと、全てのシャチを失う危険が大きいと訴えています。
 現在、年間のシャチの割り当て捕鯨頭数は13頭までとなっています。しかし、彼曰く、1頭のシャチを捕獲するのに、少なくとも1頭以上のシャチが犠牲になっているという現状に、誰も深刻に受け止めていないのが実情であり、彼はプーチン大統領にこの問題を取り上げてもらうように懇願しました。
 カムチャッカ半島領域に生息するシャチは、去年絶滅危惧種に指定されました。しかしながら、ロシアにおけるクジラの不法売買に関しての法改正の効果は未だに明らかにされていません。

 子供のクジラの捕獲は全面禁止にもかかわらず、ナホトカ近くで保管されているクジラの多くは、若い子供のクジラたちであると思われます。

 シャチは別名Killer Whaleとして知られ、家族単位で群れをなして生活しており、幅広い意味合いを表現する複合音を通してお互いのコミュニケーションを図っていると言われます。

 国際自然保護連合のGrigory Tsidulko氏は、シャチを囲いの中で保管することは拷問に等しいと訴えています。彼はまたシャチの寿命は、自然界においては50〜80歳であるのに、海洋水族館では5、6年と非常に短命であると述べています。
 中国では、この2年間の間に、およそ36箇所の新しい海洋水族館がオープンされる予定で、クジラの需要、特にシャチにおける需要の増大が必須となることが伺えます。

商業捕鯨モラトリアム:国際捕鯨委員会で捕鯨国が商業捕鯨を一時的に停止すること。1982年に採択。
 
イギリス在住翻訳ボランティア 折原 美子



RSS Feed Widget

のづた動物病院
ページのトップへ戻る

- Topics Board -