ジャパンワイルドライフセンター|JWC official web site

NPO法人ジャパンワイルドライフセンター(JWC)は野生動物の保護を目的として設立された野生動物保護団体です。

ホーム> 動物・環境ニュース

動物・環境ニュース

2018/11/02
世界の野生生物の60%の消失は人間にあり
イギリス在住のボランティアさんよりニュースが届きましたのでご紹介します。
*******************************************

"Humans to blame as 60% of world’s wildlife is lost” 30th Oct. 2018 The Times

 1970年以降およそ60%の野生生物の減少が地球規模でみられ、その最大の原因は、彼らの生息地域の消失に他ならないと言われています。
  WWFとロンドン動物協会によって作成されたLiving Planet Report 2018の報告書によると、野生生物を保護するには、パリでの地球温暖化に関する合意に匹敵するぐらいの全世界的な政策が必要であると訴えています。
 詳細には、哺乳類、爬虫類、鳥類、魚類そして両生類のあわせて4000種、16,700頭羽を調査した結果、1970年から2014年の期間でおよそ60%の減少が認められました。いくつかの種で際立った減少傾向にあり、例えば、タンザニアのゾウは2009年から60%の減少、ガーナの灰色インコは1992年から98%減少、そして、ボルネオのオランウータンはこの過去16年で半分に減少しています。

 その野生生物の減少の原因の多くは、人類の消費の激増に帰するところで、パーム油や大豆のプランテーションそしてダム建設、鉱物発掘、道路の建設による広大な生息地の消失と言われています。
 乱獲と外来種の導入が、その次の大きな要因となっています。公害と地球温暖化は高まりつつある脅威にすぎなかったと言われています。
 世界の土地面積の25%だけが、人間活動の影響を受けていない状況の中で、2050年の予測によると、10%にすぎないであろうと報告されています。

 WWFのMike Barrett氏は各国のトップが、地球温暖化の話し合いの様に、生物多様性条約にも同じ注意を払うべきであり、そして、2020年に北京で開催される野生生物を保護する会議に、彼ら達が出席するように促しています。
 また、その報告書によると熱帯地域では最大な減少傾向にあり、ラテンアメリカでは1970年からジャガーやオオアリクイを含む89%の頭数の減少が報告されています。ヨーロッパやアジアでは、およそ31%の減少でありますが、Barrette氏によると1970年以前の開発によって野生生物は既に荒廃された状況であったからであると説明しています。
 Barrette氏は、イギリスが野生生物の保護に世界的にリーダーシップを取るべきであるが、まずは自国の野生動物保護に専念しなければばらないであろうと公言しています。

 イギリスでは、断片化された都市開発により、市街地に住むハリネズミ頭数が2002年から2014年の間で75%減少、また、農業の集約化により、ヨーロッパヤマウズラは1970年から2004年で85%減少という状況にあります。

 WWFのTanya Steele氏は、オランウータンがいて、パッフィン(つのめどり)がいて、誰もがきれいな空気と食べ物があるような世界を望むのなら、今すぐにでも行動する事が必要と訴えています。


 生物多様性条約:1992年にブラジルでの地球サミットで採択され、生態系のバランスを平衡に維持していくために、自然界のあらゆる動植物を保護していかなければならないという条約。


イギリス在住翻訳ボランティア 折原美子



RSS Feed Widget

のづた動物病院
ページのトップへ戻る

- Topics Board -