動物・環境ニュース
2018/09/21
猫にマイクロチップを。さもなければ淘汰の危険あり!
イギリス在住のボランティアさんよりニュースが届きましたのでご紹介します。*******************************************
”Chip your cat or risk it being culled to save New Zealand birds”THE TIMES
ニュージーランドのオークランド市では、野生動物を保護するために、野生保護管理区域内でマイクロチップが付けられていない猫が捕獲された場合には淘汰されてしまう!という計画が進められています。
オークランド市の動物愛護の人たちは、3月にその計画が実施されると、何千匹もの猫たちがその危険性に脅かされる事であろうと述べています。150万人が住むこの市には、生態的に重要な地域が5つありますが、その対象地域はその1箇所で、その地域に住んでいる猫が対象で、マイクロチップが付けられていない猫は、有害動物とみなされ、淘汰を免れないことになるとのことです。
実際のところ、ニュージーランドでは、猫にマイクロチップを義務付けてはいないそうです。
オークランド市としては、野生動物を保護するために、特に飛べない野生鳥、例えばキーウィの保護を呼びかけています。なぜなら、猫たちによって、これまでに少なくても9種類ものニュージーランドの原住鳥は、地域的なあるいは全国的な規模で絶滅への影響を被っているからです。
市で働く人々は、熱狂的な動物愛護の人によって、死の脅迫を受けています。一方で、猫を愛玩する人達は、狼狽し、心配を隠せない様子です。
ニュージーランド猫ファウンデーションの会長のAnne Batley-Burton氏は、猫たちも、人間同様一切衆生(生きとし生けるもの)であり、彼らの生命を軽く受け取ってはならないと訴えています。
また、動物虐待防止協会は、この3月の最終期限 は、マイクロチップを強いられる飼い主には短すぎると断言しています。
イギリス在住翻訳ボランティア 折原美子
追補 JWCスタッフ