動物・環境ニュース
2017/08/22
野生動物保護家ウェイン・ロッター氏 何者かに射殺される
30年以上野生動物保護家としてフィールドで活躍し、2009年よりタンザニアでPAMSファンデーションというNGOのディレクターとしてゾウの密猟の阻止に力を入れていたウェイン・ロッター氏(51歳)が8月16日(水)にダル・エス・サラーム国際空港からホテルにタクシーで移動中のところを別の車に止められ、射殺されました。ロッター氏のタクシーを止めたのは二人の男性で、一人が拳銃を持っており、タクシーの扉を開けてロッター氏を射殺しました。
ロッター氏は、野生動物保護の分野において多大な功績を残している人物で、彼をヒーロー視する人はたくさんいます。マサイマラに生息するゾウの密猟阻止に従事していました。PAMSファンデーションはタンザニアのエリート反密猟組織ナショナル&トランズナショナル・シリアス・クライムズ・インベスティゲーション・ユニット (NTSCIU) を支援し、NTSCIUは悪名高き「クィーン・オブ・アイボリー」のヤン・フェン・グランなどの主要な象牙密猟者や密売者を合わせて2,000人以上逮捕してきています。
ロッター氏は彼の仕事に関し、殺害をほのめかす脅迫を今までたくさん受けていたそうです。
警察は今も犯人を追っています。