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動物・環境ニュース

2017/07/25
ライオンのパーツがアジアで「偽のトラ製品として売られる」
中国や東南アジアの市場ではライオンの骨や他の部位がトラ製品であると偽って盛んに売買されていると一流の野生動物団体は言います。

中国でトラ製品の販売が禁止されたことにより、悪徳な貿易業者はトラの骨の代わりにライオンの部位を利用しているとイギリスを拠点にする環境調査機関(EIA)は言います。

南アフリカがライオンパーツの最大の輸出国であるとEIAは付け加えました。

EIAはライオンの部位の貿易が密猟を促すと言い、その禁止を強く求めています。

EIAは、スイスで始まった絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)の締約国会議の場で、そのリポートを公開しました。

CITESでは捕獲飼育下で繁殖されたライオンに限り、その体の部位における特定の貿易を許可しています。

南アフリカ政府が先月輸出割当を800体にすると発表し、保護団体の間での懸念を引き起こしています。

EIAは南アフリカが2005年から2015年の間に下記のものをラオスとベトナムに輸出したと発表しました:

・755体のライオンの体
・587.5kgの骨(65頭のライオンに相当)
・54個のかぎ爪
・3125体の骸骨
・67個の頭蓋骨
・90個の歯

また、EIAはトラ製品として売られたライオンの骨が押収された最近の事件を挙げました。

「今年の四月、中国警察はトラの骨を購入した中国東部にある南京の貿易商を逮捕。その後、DNA鑑定によってライオンの骨だと判明。」

「2016年5月にはベトナムでラオスから持ち込まれた680個のトラのかぎ爪を持った容疑者が逮捕。しかし、そのかぎ爪はDNA鑑定の結果トラではなくライオンのものだと判明。」

さらにEIAの調査では2015年中国では1年間に3件もの押収があったと報告しました。

「ある犯罪組織はトラの骨にライオンの骨を混ぜたものを全てトラの骨であるとして販売していたとして北京で有罪判決を受けました。」

中国とその他いくつかの東南アジアの国々ではトラの骨には医薬的効果があると信じられています。

また、これらの国々の市場ではトラの骨からできた果実酒に大変な需要があります。

「私たちが記録している押収済みのトラの骨として販売されていたライオンの骨は全てそれぞれの政府よって確認されています」とEIA幹部捜査員のDebbie Banks氏は言いました。

「この問題はこれまで推測の域を出ませんでしたが、現在では政府の調査によりこれまで疑われていたことを実証することとなりました。」

ライオンの数は1993年から2014年の間にアフリカで43%減少したと言われ、
野生動物団体はこのままでは、ライオンが絶滅するだろうと危惧しています。

「南アフリカにあるような捕獲飼育施設を持たない他のアフリカの国々はそのようなライオン製品の貿易を許可することが自身の国の野生動物の数に悪影響を与えるのではないかと危惧しています」と野生動物の違法貿易を調査する組織であるTRAFFICの政策指導者Sabri Zain氏は言いました。

「そして何より心配されていることは野生のライオンの現状についての情報が残りのアフリカの国々では皆無だということです」とZain氏は付け加えました。



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