動物・環境ニュース
2017/04/14
グレートバリアリーフ;2/3のサンゴ礁の予想外の白化現象
イギリス在住のボランティアさんよりニュースが届きましたのでご紹介します。****************************************
グレートバリアリーフはオーストラリア北東部に広がる世界最大のサンゴ礁地帯(約2,600km)であり、1981年に世界遺産の一つに登録されています。
そのサンゴ礁の2/3(距離にして約1500km)が2年続いて白化現象の被害を被っていると、航空調査からわかりました。
サンゴは褐虫藻と言われる藻類と共生して、その藻を消化して排出しながら生きています。そして、多種多様な生物が共存し合いながら
サンゴ礁の生態系を形成しています。しかしながら、海水温の上昇によるストレスによって、その共生している藻が弱り、サンゴはその藻を消化排出し、
共生する藻を消失してしまうことからサンゴの白化が起こります。その白化が進むとサンゴは死亡していまい、サンゴ礁の生態系に多大なマイナス面を
引き起こします。
James Cook 大学のTerry Hughes氏は、アーストラリア政府は、さらなる白化を防ぐために、緊急に地球温暖化について検討すべきと主張しています。
そして、一刻も早く、私たちは、世界的な温室効果ガスを減らし、そして化学燃料から再生可能エネルギーへの移行へと行動を起こさなければと。。
研究者のJames Kerry氏は、サンゴの白化は前例がないことであり、もしも、さらに地球温暖化が進めばサンゴ礁は全滅してしまうと警告しています。
(BBCニュースより)