WILDLIFE VIEW

JWC会報誌 WILDLIFE VIEW 第3号

特集2  華麗すぎる毛並みゆえの覇王のジレンマ

 密林の覇王として、太古から不動の地位を認められてきたトラ。逞しく、気品漂う華麗なるその姿はまさに王者の風格に満ち溢れている。しかし今、その華麗なる覇王は、密林の衰退と共に、そして自然への畏敬の念を忘れ去ってしまった横暴な人間の愚行の前に、絶滅への傾斜を滑り落ちている。既に3亜種が絶滅し、その姿は永遠に失われてしまった。残った種の前途も、もはや風前の灯火なのだ。

特集3  鎧に隠されたワニの真の姿…

 水中からいきなり獲物を襲撃するナイルワニ。彼らは一度獲物に食らいつくと、強靭な力でそのまま死の水中へと引きずり込む。次の瞬間デスロールと呼ばれる方法で自分の体を回転させ、獲物の肉を食いちぎり、とどめを刺す。鮮血で染まる水中で、ガボッガボッと大きな音を立てながら獲物を食べつくすその姿は、冷酷で残忍に映る。しかし、その素顔は実に愛情深いものだ。特に、子育てする姿はなんとも温かく微笑ましい。

特集4  その巨体は、海原で崇高なメッセージを謳う

 果てしない漆紺の世界を自由に舞い踊り歌うザトウクジラ。彼らは、母なる大海原で地球と共に呼吸し共鳴を続ける。そして、僅かばかりの大地にしがみつき、争いといがみ合いを続ける人間達に、その卓越した存在感で、無言ながらも崇高なメッセージを送り続けている。近年の捕鯨を巡る狂想曲に戸惑いながら…。

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