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かつてアジアの平原に君臨し、その高貴な容姿と他を圧倒するしなやかな俊足で、多くの為政者を魅了し続けてきたチーター。その昔、地上の栄華を欲しいままにしたインドのムガール帝国の王たちも、この華麗なチーターの虜になったと言います。彼らはインドの平原を飛ぶように走るブラックガゼルを捕らえるために、チーターの飼育に余念がありませんでした。帝国では延べ1万頭を超えるチーターが、ブラックガゼル狩りのために大切に飼育され、狩りのための訓練をおこなってきたのです。
日本から14000kmものはるか南の彼方。世界第三位の面積をほこる巨大な氷の大陸である南極大陸があります。そこでは一年を通して風速30mを超える猛烈な寒風が氷上に吹き続けています。大陸中央部では真冬にはマイナス90度にもなり、比較的暖かい海岸付近でも夏は0度、冬はマイナス20度になる、想像を絶する厳しい氷の世界なのです。 この地球上で最も過酷で厳しい環境の中で力強く生きているのがコウテイペンギンです。コウテイペンギンは最大のペンギンで、アデリーペンギンとともに南極大陸で繁殖するペンギンなのです。
赤色の斜光が、アフリカの大地を静かに染め抜いていく。サバンナを駆け抜けてきた熱風が、涼やかな夕刻の空気の中で、少しずつトーンダウンしていくのを感じながら、アフリカゾウたちはゆっくりと移動を開始した。熟しきった夕陽が、白い象牙のエッジに鮮烈な輝きを植えつけて消えた。 20世紀の初め、アフリカ全土で1000万頭が生息し、繁栄の極みにあったアフリカゾウ。しかし、先進国からの人々の流入によって、殺戮が進み、わずか60年で130万頭にまで激減し、現在はわずか30万頭近くにまで減少してしまった。 夕焼けの中、彼らは水場を目指してもくもくと歩いている。次第に遠ざかっていく彼らの後姿が、陽炎に揺らめいた時、絶滅のレクイエムが聞こえた気がした…。